American Dream

数学者の旦那と結婚してすぐにアメリカに移住。その後大学に行きながら出産し娘2人を育て上げ30数年暮らした後、旦那の退官を機に日本に本帰国。日本で年老いた両親との揉め事や思い切って建てた家の話、アメリカに住む子供達の話などいろいろ絵日記にして書いています。

カテゴリ: 非浸潤性乳がん

年に一度のマンモグラフィーが再検査と言われた私は もう一度マンモを取りに放射線専門オフィスへ出かけた。 そして2度目のマンモでも私の乳腺は密度が濃く見にくいようで マンモの後はさらにエコーで検査をすることになった。 もうこの辺りから血の気が引いていく。。 ...
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ついに細胞診の結果が出た。 電話があったのは車の中だった。 旦那が運転していてよかった。 エコーの画面に映っていた疑わしい箇所(細胞診した箇所) のイメージを既に見ていた私は、結果がでるまでの数日間 あのイメージは良性だろうと思いたくてネットで同じよ ...
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州立大学病院の乳がん病棟はすごく大きくて 乳がんだけで大きなビル一つを構えるほどだった。 それだけ乳がん患者が多いということでもある。 アメリカでは8人に一人。 だからとっても忙しいらしく外科医との 予約日までにまたまた一週間が空いた。 ネット検索の日々 ...
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実は、細胞診結果が出た日 ガンだったと伝えられた日の次の日 私は日本に一時帰国する予定だった。 そして今回は娘二人も、学校が休みに入ったら 後からやってくることになっていた。 日本の両親も私たちのために旅行の予約をしていたり 次女の成人式の着付けなども予 ...
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「日本に一時帰国できなくなった」 「乳がんが見つかって」 なるべく普通に落ち着いて話そうとする私。 なんだか母も普通に返事を 返してくるじゃないの。 そしてそれからはいつもの調子で 早口になる。 「わかったわかった、 そしたら早く旅行の予約とか ...
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次女はその時まだ学期末試験の真っ只中だった。 だから本当はテストが終わるまで乳がんのことは 伝えたくなかった。しかし旅行の予約を キャンセルしないといけないこともあり 私抜きでも日本へ行く気があるのかを 確かめるため思い切って電話した。 それでなくてもア ...
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現在医学生2年目ということもあり 長女には初めのマンモ検査で 引っかかった時から全てを伝えていた。 将来の医者として患者の精神的な苦痛を 理解してあげられる医者になってもらいたい と、思ったからだ。 な〜んて、もっともらしいことを 言っておりますが、 た ...
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大学病院の乳がんセンターでの 初めての予約日には 冬休みに入って家に戻っていた 次女も行ってくれるし、 旦那も日本出張前だったが 一緒に行けることになっていた。 しかし長女だけはギリギリまで 航空券がみつからなかった。 あの二人だけじゃ--- そうなんだよ ...
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-外科医との初顔合わせの日- 私たち家族4人は結束を固め 小さな診察室に所狭しと詰めかけていた! なのにそこに現れた 乳がん手術歴40年の ベテラン医師は、 見事に私たちの熱い期待を裏切った。 非浸潤ガンの定義をサラッっと説明して 私達の質問にもサラっ ...
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次の外科医との予約までに 乳房を全摘するのか温存するのかを 自分で決めないといけない。 そしてその予約は3週間も先なのだ。 クリスマス、年末年始が挟まるので しかたがないといえば仕方がないのだが なんだか。。。 見捨てられたような不安感が襲う。 あま ...
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右のおっぱいの全部を とっちゃうのか。。。 それとも 温存、一部だけ取っちゃうのか、 迷った。 全摘だと術後の放射線治療がない。しかし 手術の傷は大きいしリンパも少し取るので リンパ浮腫というリスクもある。 そして術後の回復にも時間がかかる。 温存にした ...
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次の予約日も迫ってきているし 全摘が温存かを早く決めないといけない。 迷いながらも、まーこっちかな程度には 徐々に考えはまとまりかけていた。 娘たちにちょっと意見を 聞いてみることにした。 。。。 そして私は全摘に決めた。 娘たちよ協力あり ...
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- 乳房全摘に決めて次の診察日を迎えた - 旦那はまだ日本だし、長女も 昨日大学に戻ってしまったので 今回は次女と二人っきりだった。 そして考えに考え抜いて出した 『全摘する』という結論を 思い切って医師に伝えてみた。 そしたら。。。。 ここにきてそうくるの ...
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全摘にするのか温存にするのか 決めきれない私に愛想を尽かした 担当外科医が時間がないと言って そして次にきたナースプラクティショナーも グズグズ悩む私たちに痺れを切らせ 。。。二人を押しやった。 二人っきりになって なんだかホッとはしたものの 決めない ...
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手術の日が決まった 外科医のオフィスから電話があった。 そして告げられた日にちは またまた2週間も後だった。 そしてなんと、その手術日は 私の〜 イエ〜イ って、ありえないよねこの偶然! 複雑な気分だったわ。 でも、でも、でも。。。 これはもしかしたら ...
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渡されていた資料を読み返す。 乳がんのすべての患者対象 になっているフォルダー 手術の一週間前から飲んではいけない ビタミンや薬の話、そして手術当日、 術後のお手入れの話などいろいろ 書いてあった。 それから手術5日前から体を洗う 特別な石鹸も渡されてい ...
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手術の日 私たちは朝7時半に受付を済ませ イメージングという場所に移動した。 ここではエコーを使いながらワイヤーを 胸の横から差し込み、切り取る正確な場所が 手術の時にわかるようにする。 気が張っているせいか、 ちょっと早く来すぎたので 自分の番が ...
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受付で見た頼りなさそうな お兄ちゃん医師が手袋を付け出した。 そして一緒にいるオバさん医師が なにやら指図している雰囲気。 そして予想通り、お兄ちゃん医師が 私の胸に局部麻酔注射を打ちだした。 痛みなんて二の次だった。 そしてその後ワイヤーを刺していく。 ...
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ナースがお片づけをしている合間 私とお兄ちゃん医師は暇になった。 そしてここで私は何を思ったか ある質問をしてみることにした。 嘘でもここは「温存」と言うところだろう。 にいちゃん、もっと成長してね。 今後の患者のために。。。 そしてこの後私は車椅子で ...
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